カワウ

「カワウの生態は?どんな鳥なの?」

カワウ(カツオドリ目ウ科)は、湖沼や河川、入り江などで、魚を食べて生活します。
本州、四国、九州で局地的に繁殖し、留鳥または漂鳥として分布しています。(2001年には、北海道でも繁殖が確認されました)

カワウの羽は水を弾かず、よく潜れるようになっていて、魚をとるのに適した構造になっています。
その為、カワウの羽は乾きが悪く、岩場や木の上で、羽を広げ乾かす様子がよく観察されます。

 

カワウの生態まとめ表

カワウのつがいの画像

カワウの特徴や基本情報
特徴体はほとんど黒く、背と雨覆は茶褐色で、翼の羽には黒い縁取りが見られる。くちばしの根本は黄色で、その外側の裸出部は白い
会える季節留鳥または漂鳥:本州、四国、九州

夏鳥:北海道

冬鳥:九州、津島、小笠原諸島、沖縄

会える場所河川、湖沼、入り江など
会える地域日本全国で見られるが、季節によって異なる
名前
  • 漢字:川鵜
  • 英語名:Great Cormorant
  • 学名:Phalacrocorax carbo
名前の由来
  • 川に生息するウから
  • 「鵜」は中国ではペリカンを意味する漢字で、日本の訓読みで「ウ」と読む
  • 「鵜」が弟と鳥なのかは、音によって作られた文字で、「鵜」は音読みで「テイ」と読み、テイを発音する「弟」と鳥を表す「鳥」を合わせて鵜となった
サイズ/重さ82cm/1,800〜2,000g
食べ物魚を食べ、飼育下では1日に330〜620gほど食べた記録がある

羽を広げて乾かすカワウの画像

カワウの生態や子育てについて
鳴き声「グルルルル」「グワワワ」「ゲレレレ」など、コロニーで盛んに鳴く。時に「グワッグワッ」「グワー」という短い声や伸ばす声も出す。雛は高い声で「ピューユイ、ピューユイ、ピー」と鳴いて親鳥に食べ物を求める

カワウの鳴き声

寿命標識調査では10年以上生きる個体も観察されていて、平均寿命は3〜4年程度と考えられている
オスとメス同じ見た目だが、繁殖期には顔に白く細い羽毛が生え、オスの方が白い部分が多い傾向がある(繁殖羽の期間は短く5月の上旬には見られない個体の方が多い)
歩き方足を交互に出して歩く事が多いが、ぴょんぴょんと跳ねる事もある。水面から飛び立つ時には、水を蹴って助走をつけてから飛ぶ
似た鳥ウミウ(外部サイト)」
性格公園などの池にも来て、都市部では人に慣れている個体もいる。群れで行動する傾向があり、夜間は群れになって眠る
行動集団で、木の上に巣を作り(コロニー)地域によって繁殖時期が異なる

  • 下北半島では3月中旬から9月
  • 愛知県では1月から7月
  • 大分県沖黒島では1月から7月
  • 東京都台東区の上野不忍池では、初秋から初夏までほぼ1年中繁殖活動がみられる(ピークは年2回、9〜11月と2〜4月)

この事から、カワウは日長や気温に関係なく、どの季節にも生理的に繁殖可能な種であるとされている

子育て
  • 木の上に、木の細枝や枯れ草、青葉で巣を作り、1〜7個の卵を産む(3個が最も多い)
  • 卵は24〜32日で孵化し、オスとメスで温める
  • 孵化した雛は31〜59日ほどで巣立つ
  • 9月頃には、コロニーの分散が始まり、周辺各地へ散らばっていく

編集部による観察レポート「探鳥記」

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参考文献

カワウの保護管理ぽーたるサイトフィールドガイド日本の野鳥/高野伸二 著野鳥観察ハンディ図鑑 水辺の鳥/安西英明 解説/谷口高司 絵

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