「サンコウチョウの生態は?どんな鳥なの?」
サンコウチョウ(スズメ目カササギヒタキ科)は、夏鳥として日本のよく茂った林に飛来する渡り鳥です。
鳴き声が「月日星(ツキヒホシ)」と、3つの光に聞こえる事から、サンコウチョウと呼ばれています。
サンコウチョウの生態まとめ表
サンコウチョウの特徴や基本情報 | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/カササギヒタキ科/サンコウチョウ属 |
特徴 |
オスの若鳥 |
会える季節 | 夏鳥として日本にやってくる 4月下旬〜10月頃まで見られる |
会える場所 | 低地から山地のよく茂った林 |
会える地域 | 北海道を除く、本州以南 世界分布 越冬地 |
名前 |
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名前の由来 |
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サイズ/体重 | オス44.5cm/メス17.5cm/17〜22g オスのサイズは、ほとんどが尾の長さによるもので、オスメスともにスズメより少し大きい程度のサイズ感 |
食べ物 | 昆虫 |
サンコウチョウの生態や子育てについて | |
鳴き声 | オスもメスもさえずる さえずり 「ピヨロピ、ホイホイホイ」と鳴き、ピヨロピの部分が「月日星(ツキヒホシ)」に聞こえる事から三光鳥と呼ばれている 地鳴き 普段は「ギッギッ」と鳴く 三光鳥と呼ばれる別の鳥 またイカルも鳴き声が「月日星」と聞こえる事から、三光鳥と呼ばれる事があるサンコウチョウのさえずり音声 メスが近くにいる時のオスの鳴き声 サンコウチョウのさえずり動画 |
寿命 | 情報がなく、不明 |
オスとメス | オスもメスも造巣、抱卵、雛への給餌を交代で行う オスの傾向 メスの傾向 |
歩き方 | 不明。樹上生活が中心で、地面にはほとんど降りない |
似た鳥 | 日本では似た鳥はいない |
性格 | うす暗い林を好み、高所で活動し、一つの場所でジッとすることはまれ |
行動 | オスの求愛行動 オスが巣の下で体を平らにして,尾を上下に振りながら,「ホイホイホイ」と鳴くメスの周りを円を描くようにふんわり飛び回り「ポポポ」と鳴く 威嚇行動? ヒナの巣立ち間際や巣立ち後になると、オスメスともにより攻撃的になる。 また翼と尾を広げ、身体を後ろにねじる羽広げ行動を行うようになり、これが威嚇の意味があると考えられている |
子育て |
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サンコウチョウの補足情報
天敵
サンコウチョウの巣の被害には「巣は無事•巣ごと破壊•自然災害」の3パターンが見られます。
- 巣が無事で、卵や雛がいなくなった場合、他の鳥や蛇の仕業が多く「ハシブトガラスやアカショウビン、アオダイショウなど」が観察されています。
- 巣ごと破壊される場合は、全体の10%ほどになりますが、「ネズミやイタチなど」の犯行となっています。
営巣中に出会ったら…
今回、営巣中のメスの写真を掲載していますが、サンコウチョウは身近な鳥とは違って人への警戒心が高い鳥です。
特に営巣中は、人が近くにいると営巣放棄に繋がります。
今回はサンコウチョウのオスを探していたら、偶然メスが営巣している現場に立ち会えましたが、数分だけ姿を撮影させてもらって、すぐに巣の近くから離れました。
偶然とはいえ、これでも営巣放棄の可能性があるかも…と、後でサンコウチョウに申し訳なく思いました。
サンコウチョウを思うなら、営巣している場所を探さず、見つけてもすぐに立ち去るように心がけていきましょう!