イカル

「イカルの生態は?どんな鳥なの?」

イカル(スズメ目アトリ科)は、大きな黄色いくちばしがとても目立つ鳥です。
春先(3〜4月)になると、小さな群れが集まり大きな群れになって、繁殖地の山へと移動していきます。

また春には、林から「キコキコキー」などとほがらかな澄んださえずりが聞こえてきます。

イカルのさえずり

イカルの生態まとめ表

正面を向いたイカルの画像

イカルの特徴や基本情報
特徴太く大きな黄色いくちばしと顔の黒色、赤い目が特徴的。体全体は薄灰色で、翼は黒で、白斑がある
会える季節1年中会えるが、繁殖期になると林の中で活動するので、姿を見る機会は少なくなる
会える場所低地から山地の落葉広葉樹林で繁殖し、秋冬には温暖地の低地から山地の林に群れで会える
会える地域北海道、本州、九州
名前
  • 漢字:鵤
  • 英語名:Japanese Grosbeak
  • 学名:Eophona personata
名前の由来
  • 鳴き声が「イカルコキー」と聞こえるから
  • 鳴き声が怒っているように聞こえるから
  • 奈良の斑鳩に多くいたから

などの説がある

サイズ/重さ23cm/63g
食べ物木の実、桜の葉、種子などを食べ、時には昆虫を食べる。樹上で採食する事が多いが、地上でも採食する

桜の木で食べ物を探すイカルの画像

イカルの生態や子育てについて
鳴き声春先になると、林から「キコキコキー」とさえずりが聞こえてくる。また冬もさえずる。さえずりはオスもメスも行う。地鳴きは「キョッ、キョッ」と鳴く
寿命飼育下では6年6ヶ月の記録がある
オスとメスイカルのオスとメスは、同じ見た目で、外見からは判断が難しい
歩き方ピョンピョンと跳ねるように歩く
似た鳥
性格繁殖期にはつがいで行動し、非繁殖期には群れで行動する。人に対する警戒心は普通で、近くで観察できる事もある
行動繁殖期にはなわばりを作り、群れを解消するが、巣の周囲5m以内を防衛する小さななわばりで、数つがいが隣接してコロニーで営巣する事が多い
子育て
  • 5〜7月頃に、木の上に小枝などで浅いお椀型の巣を作り、3〜4個の淡緑青色の卵を産む
  • 卵は約14日で孵化し、メスのみが温める
  • 孵化した雛は14日ほどで巣立つ

参考文献

フィールドガイド日本の野鳥/高野伸二 著野鳥観察ハンディ図鑑 山野の鳥/安西英明 解説/谷口高司 絵

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