
「ハシブトガラスの生態は?どんな鳥なの?」
全国の都市部で1年中見られるハシブトガラス(スズメ目カラス科)は、もともとは森林に暮らすカラスです。
よくゴミ捨て場を荒らしているのは、ハシブトガラスで、名前の由来にもなっている太いくちばしで、ゴミ袋を簡単に切り裂いてしまいます。
他にも鳥の卵や雛を襲ったり、海岸で魚の死体を食べたり、時には野良猫の子供を襲う姿も見られる肉食性の強い雑食の鳥です。
「カァーカァー」と鳴き、繁殖期になると、早朝からよく鳴き声が聞こえます。
食事の時以外は、高い所を好んで止まります。
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ハシブトガラスの鳴き声
「カァーカァー」 |
ハシブトガラスの鳴き声複数羽 |
ハシブトガラスの生態まとめ表
ハシブトガラスの生態や特徴まとめ | |
特徴 | 額が出っ張って見え、くちばしが太く、真ん中あたりから極端に湾曲している |
会える季節 | 1年中 |
会える場所 | 市街地、森林、山 |
会える地域 | 日本全国(南部琉球には、亜種のオサハシブトガラスが生息する) |
サイズ/重さ | 57cm/690〜795g |
食べ物 | 生ゴミ、鳥、魚、小動物、死体など |
鳴き声 | 「カァーカァー」「アーアーアーアー」「アハハハ」「ガラララ」などと鳴く |
寿命 | 飼育下では約20年、野生下では約10年 |
ハシブトガラスの歩き方や性格まとめ | |
オスとメス | 同じ見た目 |
歩き方 | ピョンピョンと跳ねるように歩く |
似た鳥 | くちばしが細い「ハシボソガラス」 |
名前 |
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名前の由来 | くちばしが太いカラスから |
性格 | 繁殖期には、巣のある林の近くの歩道を歩いているだけで、どこからともなくやってきて警戒行動をするくらい子煩悩 |
行動 | 繁殖期になると、ハシブトガラスは人に対してよく以下の警戒行動をとります。
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子育て |
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ハシブトガラスの巣立ち雛
「ハシブトガラスの巣立ち雛は、どんな生活をするの?」
巣立ちを迎えたハシブトガラスの雛は、林の中の木の上で、親鳥からの食べ物を待ちます。
親鳥は常に警戒を怠らず、雛がいる林に近づいてきた人間やキツネに対し、盛んに鳴き声で牽制を行います。(この時、一緒に枝を突く行動も見られます)
そうしてハシブトガラスの雛は、2ヶ月〜半年ほど親鳥の元で過ごし、その後は若鳥同士で集まり群れを作ります。